ここでは横腹の痛みの原因となる泌尿器系疾患、膀胱炎について詳しく説明していきましょう。

膀胱炎は細菌の感染によって発症する病気です。腎盂腎炎などと同じく大腸菌の感染が一番多く、構造上女性がかかりやすい病気です。男性の場合は尿道が女性の5〜6倍の長さがある上、尿道口と肛門が遠いので発症する例はそう多くはありません。


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よく「おしっこを我慢しすぎると膀胱炎になる」と言われていますが、これは本当です。おしっこを我慢しすぎると膀胱内で尿が長時間溜まることになり、細菌が繁殖して炎症をおこす引き金になるからです。女性の場合は、男性よりもトイレに時間と手間がかかり、トイレを我慢する機会が多いこともまた原因となっています。

膀胱炎の症状として、主に排尿障害(頻尿・残尿感・排尿痛・膿尿・血尿など)が見られます。頻尿や残尿感は発症初期からよく見られ、痛みや尿の変化は時間が経ってからになります。
頻尿や残尿感は膀胱の炎症による刺激が、尿意としての信号と脳が勘違いするために起こる現象で、実際は尿が溜まっているわけでもなく残っているわけでもない状態です。排尿時に感じる痛みも炎症の刺激によるものです。

悪化するまで無症状である場合も多く、放置されがちです。膀胱炎が悪化すると上記の症状がひどくなる上、細菌が尿管や腎臓にも侵入し炎症が広がって、尿管炎や腎盂腎炎といった病気を併発する可能性が高まります。腎盂腎炎が悪化すると、最終的に腎不全になり人工透析を余儀なくされることもあるので、軽い症状といっても油断は出来ない危険な病気です。

膀胱炎の治療は、原因となっている細菌の種類に対して有効な抗生物質を投与し安静にすることが基本となります。程度が軽いものは薬は使用せずに水分を多めに摂って排尿を増やすだけで様子を見ることもあります。妊娠中の膀胱炎には漢方薬を処方することもあります。猪苓湯(ちょれいとう)などが利尿効果があり、保険も適応しているので用いられています。


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